【 日本人が誤解しやすい『リスク』とは?🤔】

日本語でリスクと言うと、非常に悪いイメージがあり、絶対に避けるべきものだと考えてる方が多いと思います。


これは日常会話でも使われる意味のリスクであり、ファイナンスの世界では「純粋リスク」などと呼ばれます。

純粋リスクとは損失の可能性だけがあるリスクです。これは「保険」で対応すべきものです。


一方、予想よりも悪い方向に結果が振れたときだけでなく、思いの外いい結果が出る確率もひっくるめた場合は「ビジネスリスク」と呼ばれたりします。


こちらはネガテイブな意味だけでなく、「思い通りにならない可能性全般」を指すニュートラルなものです。


「投資」と聞くと「リスクがあって怖いもの」として拒否反応を示される方が日本人には多いと思います。

このビジネスリスクについてもどういったリスクがあるかを理解しておくと良いです。


このビジネスリスクは、さらに2つのリスクから構成されています。

・市場リスク――市場全体に影響するリスク。マクロ的要素に起因する


・個別株リスク――その株独自のリスク。株式を発行する会社に起因する



市場リスクは、景気や金利の動向、政策、気候、災害などマクロな変化によるものですから、なかなか個人ではコントロールすることは難しいです。


一方、個別株のリスクを小さくすることは簡単にできます。

それが分散投資という方法です。


トヨタ株しか持っていない人は、その株価変動の影響をもろに受けてしまいますが、値動きの異なる株を持っておくと、それぞれの利益と損失が打ち消しあって平均化され、全体として変動の幅がなだらかになる効果があります。

仮に市場全体に分散投資をすれば、その市場のなかで「最も小さなリスク」だけを取りつつ、そのリスクの範囲内では「最も大きな利回り」を確保することができます。


基本的に投資の世界ではハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンとなりますが、分散投資によるリスク分散をすることでそれほど利回りを犠牲にすることなく、リスクを小さくすることができ、「ローリスク・まあまあリターン」が実現できるようになるのです。


潤沢な資金があるお金持ちであれば大きなリスクを取る余裕もあるかもしれませんが、普通の家計であればまず「スタンダード」な方法から始めることが大切だと思います💡

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